厳しい春となりましたが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。
杉本清美が生前、ブログによく登場させていていた小さな庭に、3年ぶりにバイモの花が一輪咲きました。
彼女の好きだったスウェーデンの野原で見かける、ウプサラ地方の花です。
つぼみを見つけた時は、とてもうれしくて、どうか無事に咲いてと願いました。
雨や風、時には雪も降るような激しい寒暖の差にも耐えてくれて、ようやく再会できたのです。
彼女が空へ旅立ってすぐの4月には、どんなときも先のことを考えて準備していた彼女らしく、ほんとうにたくさんの花を見せてくれました。
でもそれからは、ちゃんとお手入れもできず、さびしい庭となり、バイモの姿の見えない春が通り過ぎていきました。
でもようやく昨年末にビオラたちを植えることができ、小さな庭に明るい色が少し戻ってきました。
そんなある日、ずっとご無沙汰していた訪ね先で、久しぶりな訳を
「亡くなってからいろいろとあって、3年ほど経ちましてやっと来られました」と話したところ、
「そう、3年。気持ちも落ち着いてくるころね」と同じ春にご主人を亡くされたマダムから含みのある、時間の流れを感じる言葉をいただきました。
そんな私たちのこころを知ってか、空からのメッセージなのか、今年はバイモが咲いたのかもしれません。
この事態の終息にもまだまだ時間はかかると思いますが、何か種をまいたり、植えたり、チクチクして、いつか新しいつぼみを見つけられたらと祈っております。